あてにしないこと。自分の体と向き合うための養生

爽やかなお天気が続く秋。
食欲の秋でもありますね。

おいしいものを楽しみながら、元気に毎日を過ごしたいものです。
今日は、健康に過ごすための昔からの教えをご紹介したいと思います。

貝原益軒の『養生訓』に学ぶこと

江戸時代の儒学者、貝原益軒が著した『養生訓』。

日々の食事や運動、睡眠、心の持ち方など、健康で長生きするための心得が記された書物です。

その中に、自分の体の強さや若さ、病気が少し良くなったことなどを、あてにしすぎてはいけないという教えがあります。

体が丈夫だからと無理をしたり、元気だからと活動しすぎたりすれば、かえって体を損ねてしまう。
そんなことを戒めているのです。

確かに、元気だからと動きすぎれば、疲れがたまってしまいます。
胃腸が丈夫だからと食べすぎれば、胃腸に負担がかかります。

今は大丈夫だから。
これくらいなら平気だから。

そう思って、自分の体の力を過信してしまうことは、誰にでもあるのではないでしょうか。

体の状態は、いつも同じではありません。

だからこそ、今の自分の状態を知り、体の声に耳を傾けることが大切なのだと思います。

不調になる前から、自分の体と向き合う

もちろん、病気になったときや不調が続くときに、病院で診てもらうことは大切です。
お医者さんや薬の力を借りることも、必要な選択のひとつです。

ただ、具合が悪くなったら病院へ行けばいい。
薬を飲めばいい。

それだけでなく、不調になる前から、自分の体とどう向き合っていくか。

そのことを考える時間も、大切にしたいと思うのです。

自分の体のことを、すべて人任せにするのではなく、自分でも日々の状態に目を向けてみる。
食事のとり方や休息のとり方、日々の過ごし方を振り返る。

そんな小さな積み重ねが、自分の体を大切にすることにつながっていくのではないでしょうか。

私が日々の養生で心がけていること

私自身、日々の養生として心がけていることのひとつに、何か食べたくなったとき、自分に問いかけることがあります。

「これは本当に今、必要?」

栄養を摂るという観点だけでなく、今の自分の体が欲しているのかどうかを意識しています。

お腹が空いているのか。
それとも、なんとなく口寂しいだけなのか。

食べたいと思ったときに、すぐに食べるのではなく、一度立ち止まって自分に問いかけてみる。
いつも正しく判断できるわけではありませんが、そうすることで、自分の体の感覚に意識を向けるきっかけになります。

何かを我慢することが目的ではありません。
自分の体が今、何を求めているのかに気づき、自分に合った選択をしていくことを大切にしています。

自分の体を過信せず、自分の体を知る

自分の体を過信しないこと。
そして、自分の体のことを人任せにしすぎないこと。

『養生訓』に記された昔の教えは、今を生きる私たちにとっても、大切な気づきを与えてくれます。

普段、自分の体の声に耳を傾けていますか?

元気なときこそ、自分の体を振り返ってみる。

食べること、動くこと、休むこと。
日々の何気ない習慣に目を向けてみる。

そんな時間を大切にしながら、爽やかな秋を楽しんでいきたいですね。